京都時代祭の楽しみ方

時代祭の行列の紹介続きその1

 

 

徳川城使上洛列の見所のひとつとして、槍を持った人たちが、かけ声をかけながら、槍を投げ合って交換するシーンがあります。見物人から歓声と拍手が起こる瞬間ですので、お見逃しなく。

 

 

そして、江戸時代の婦人列では、皇女和宮、吉野太夫等、有名な女性たちの姿を見ることができます。それぞれの時代において、女性の衣装はいつも艶やかですから、ぜひ、写真に収めていただきたいと思います。

 

 

安土桃山時代の豊公参朝列は、豊臣秀頼(当時は元服)が初参内のころのようすを再現しています。同じく安土桃山時代の織田公上洛列では、応仁の乱後に、織田信長が京都復興のため、上洛した行列を再現しています。

 

 

吉野時代の行列は楠公上洛列と中世婦人列です。楠公上洛列では、隠岐に流された後醍醐天皇を、京都へお迎えした楠正成らの様子を再現しています。

 

 

中世婦人列は、豊臣秀吉の側室である淀君や、源義経の愛人だった静御前を始めとした中世の女性たちが登場します。豪華絢爛な衣装がとてもステキです。

 

 

そして、2007年から時代祭行列に室町時代列が加わっていますが、実は京都の時代祭の行列には、それまで室町時代の列がありませんでした。実は、時代祭が始まった明治時代には、室町幕府を作った足利尊氏は逆賊であるという歴史観があり、このため室町時代の行列は時代祭には入れられなかったそうです。2007年から追加された室町時代列は、室町幕府執政列、室町洛中風俗列、こちらの二列となっています。列が加わったのはなんと41年ぶりだそうです。