京都時代祭の楽しみ方

時代祭の江戸時代婦人列続きその

 

 

吉野太夫は、常照寺へ山門を寄進したことでも知られています。時代行列で登場する吉野太夫は、芸妓のころの衣装を身にまとっていますが、美女と言われている吉野太夫ですから、どんなステキな女性が吉野太夫に扮するのかも気になるところですね。

 

 

また、あの出雲阿国(いずものおくに)も、時代祭の行列で見ることができます。ご存知、出雲大社の巫女で、歌舞伎の創始者と言われている出雲阿国ですから、江戸時代の婦人列での姿は必見でしょう。

 

 

他の時代の婦人列もそうですが、頭のてっぺんから、つま先まで、細部にわたり、当時の衣装を忠実に再現しています。ですから、当時は女性たちがどのようなファッションだったのかを、間近で見ることができるのです。もちろん、ファッションには当時の髪型の再現も欠かせません。美容師によって、当時の和官、太夫など、みなさん、地髪を結っての登場です。
それも特別な美容師で、担当しているのは「有職美容師」です。これは朝廷、公家、武家の行事などで、正しい伝統を学び、伝えることに携わっている美容師さんたちのことです。京都にはこうした技術を持っている美容師さんたちがいらっしゃるのですね。

 

 

有識美容師のみなさんの協力もあり、京都の時代祭の行列は、当時のファッションをすべて、忠実に再現しています。京都の時代祭は、こうした伝統的な文化を正しく継承していることから、日本の歴史において、とても貴重な伝統的お祭りと言えるでしょう。