京都時代祭の楽しみ方

京都の時代祭とは続き

 

 

京都の時代祭の行列は、それぞれの時代考証をしっかり行い、調度品や衣装、祭具を作り込んだとか。点数にすると1万2000点の調度品や衣装が使われて、細部まで丁寧に再現されているとのことですから、ここにも伝統的な技術が生かされているのだと思います。

 

 

京都時代祭の行列は「生きた時代絵巻」と呼ばれています。「時代祭宣状授与祭」では、行列のメインとなる参役の約500名が平安神宮のご神前に出て、行列の無事な執行を祈願します。ここでは宮司から宣状がそれぞれに授与されます。「時代祭奉祝踊り足固め」は、平安神宮境内で行われます。衣装をまとった女性、300名による民踊列が披露されます。

 

 

「時代祭前日祭併献花祭」は祭の無事の執行を祈っての献花などが平安神宮で行われています。「神幸祭」は、2基のご鳳輦にそれぞれ、桓武天皇、孝明天皇のご神霊を移す儀式が行われます。その後、神幸列が平安神宮を出発し、京都御所へ到着します。「行在所祭」に参列するのは崇敬者と市民代表で神饌講社より、神饌が献じられます。白川女の献花奉仕も行われます。

 

 

これが終わると、行列進発です。時代行列が京都御所を出発し、平安神宮を目指します。途中の御池寺町や平安神宮前では、奉祝踊りが披露されています。「大極殿祭並還幸祭」は時代祭のすべての行列が到着した後に行われます。御鳳輦を大極殿へ奉安、延暦文官参朝列の三位までが代表して、祭文を奏上します。そして、ご鳳輦より御霊代を本殿にお戻しして、祭典が終わります。

 

 

翌日は「時代祭後日祭」が行われます。祭典が無事に終了したことを奉告して、祭具を片付け、格納します。京都の時代祭はこのような流れで行われています。